追悼ビリー・プレストン

2006年6月6日、59歳という若さで亡くなったビリーを追悼して彼の作品をいくつか紹介しました。

1946年9月2日、テキサス州ヒューストン生まれ。
1才の時にロサンゼンルスに移り、母と姉がピアノを弾いていたこともあって、3才の頃から鍵盤を叩いていた。

特別なレッスンは受けなかったが、教会で弾いているうちにマスター、10才でマヘリア・ジャクソンの伴奏をつとめる。
12才の時に映画「セント・ルイス・ブルース」でW.C.ハンディの子ども時代を演じる。
60年代になってサム・クックに認められて彼のレーベル(ダービー)からアルバムを発表。

その後シカゴのレーベル、ヴィー・ジェイからレコードをリリース。
オルガン奏者として名をあげ、リトル・リチャードのバンドにも参加。

60年代中期はアメリカの音楽番組「シンディッグ」の専属ミュージシャンとなり、
60年代後半はレイ・チャールズのオーケストラに3年ほど在籍、
その後、ジョージと再会して69年「ゲット・バック」に参加、
2年ほどロンドンに滞在してアップルからアルバムを発表しました。


2006.6.10


UK盤シングル
69年6月27日発売


クレジットはありませんが、両面モノラル音源です。
ステレオ・ヴァージョンと聴き比べてみましたが、単にステレオをモノラル化しただけのようです。





US盤シングル 69年7月14日発売
こちらのUS盤シングルもモノの表示がありませんが、実際には両面モノラル収録となっています。

こちらはおそらくモノラルであることに気が付いて、あとから「MONO」の表示が付け加えられたものと思われます。







US盤シングル(再発) 72年6月26日発売
こちらは、おそらくA&Mから発売した「アウタ・スペース」のヒットに便乗して再発されたものと思います。
初版と同じレコード番号「1808」が使われていますが、レーベル右上に「1972」というクレジットがあります。

この曲は本来は5分30秒ほどあるのですが、このシングル・ヴァージョン(初版と再発の両方とも)は約3分ほどで
フェード・アウトして終了するので後半部の盛り上がってくるところはアルバムでしか聴くことができません。

この曲のアナログ時代のシングル・ヴァージョンは、もしかすると日本盤(持っていないので分からない)なども
含めてすべてモノラルで発売された可能性が高いような気がしますが、アップル編のところで紹介している
「アップルe.p」には、このシングル・ヴァージョンがステレオで収録されています。


今回、モノとステレオを比較視聴して初めて気が付いたのですが、ステレオの方がジョージのギターが
ハッキリと聴くことができるのですが、そのギターの音を中心に聴いていると曲全体がなんとなく「レット・イット・ビー」と
そっくりな感じに聴こえてきます。

録音時期がほとんど同じで、使っているギターも同じようですから当たり前なのかもしれませんが
これは「ゲット・バック」の録音とは逆のクレジットで「ビリー・プレストン・ウィズ・ザ・ビートルズ」でもOKかもしれません。





US盤シングル 69年11月10日発売









US盤シングル 70年3月2日発売





US盤シングル 70年12月14日発売


アップル時代のシングルでしか聴くことが出来なかった曲も、今ではすべてアップルがら再発されたCDの
ボーナス・トラックで聴くことができます。

アップル時代に発売されたUS盤シングルは以上の4枚(「神の掟」の再発を含めると5枚)で全てです。






オランダ盤シングル
これも両面モノラル収録です。






日本盤CD オリジナル盤は71年発売。




アップルを離れたビリーのA&Mでの移籍後第1弾アルバム。

2曲目に収録の「シンプル・ソング」は、このアルバムからのシングル・カット曲でジョージが参加しています。
タイトルどおりにシンプルに初まり、徐々に盛り上がっていくというタイプの曲です。
72年1月に初チャート・イン。最高77位という地味な成績を残しただけで5週間後にはチャートから消えました。

しかし、このシングルB面曲のファンキーなインスト・ナンバー「アウタ・スペース」が
ラジオ局を中心に人気を博し始め、A面より3ヶ月ほど遅れてチャート・イン。

全米R&Bチャートで第1位、全米ポップ・チャートで第2位に輝くミリオン・セラーとなり、
グラミー賞最優秀ポップ・インストゥルメンタル賞を獲得、
アルバムは全米アルバム・チャートで最高32位、38週にわたってランクされました。





日本盤CD オリジナル盤は75年発売。


A&Mでの6作目。

3曲目に収録の「ザッツ・ライフ」にハリ・ジョージソンという変名でジョージがギターで参加していますが、
ジョージには珍しく、曲にあわせてファンキーなギター演奏をしています。

この日本盤CD帯の参加ミュージシャン・クレジットにも「ハリ・ジョージソン」という表示をしているのが笑ってしまいますが、
日本語解説にはきちんとジョージであることが明記されています。






ビリー・プレストンに興味があってこのページをご覧頂いている方は、すでにアップル作品はお持ちの方が
多いのではないかと思い、時間的な都合もあってアップル時代のアルバムは省略させていただきました。
また機会があれば、じっくりと取り上げたいと思います。




(最後に)
ビリー・プレストンのアルバムはけっこう根強い人気があるのか、アップル時代の作品以外は日本でも海外でもアナログ時代から
ちょこちょこと再発されたりベスト盤が何度も発売されたりしていて比較的容易に彼の作品に触れることができます。


ビリーには、またいつかリンゴのバンド・メンバーとして必ず日本に来てくれることを期待していたのですが、
夢に見ていたジョージの再来日とともに、またひとつ夢が消えてしまいました。

でも、リンゴのコンサートでビリーと握手できたことに感謝!

ご冥福を祈ります。

Oh Lord, thank you, Lord
Thank you love




















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