ザ・ビートルズ・ロング&ワインディング・ロード

2006.6.12
アメリカのラジオ局「ウエストウッド・ワン」が作成したラジオ・プログラムの12枚組みCD。

内容はビートルズのデビューから解散までを、ビートルズの曲の合間にインタビューや未発表音源を
使って作られた12回シリーズのヒストリー物。

1回1時間の番組で、キュー・シートの表示では1994年5月24日から30日の1週間で放送すればよかったようですが
CDレーベルには5月27日と記されているので、この一日で12回分が放送されたのかもしれません。

いづれにしても聴く方も大変ですが、ラジオ局によっては数回づつに分けて放送されたかもしれません。

ここに収録されている未発表曲は少しだけで、すでに海賊盤で聴けるものがほとんどのようです。
また、その未発表音源にもインタビューが重なったりしていて完全な収録ではないので、
あくまでヒストリー物として、割り切って聴かないと未発表音源を期待する人には向きません。

正規発売曲のテイクは「フォー・セール」までの収録曲を聴くと、主にステレオ音源が使われていますが、
比較的エコーの多いキャピトル・ミックスではなくてUKオリジナル音源(レコードから?)が中心のようです。

しかし、「プリーズ・ミスター・ポストマン」など、一部の曲ではなぜかモノラル音源が使用されていて、この辺りの統一されていない、いい加減さはアメリカらしいというべきでしょうか。




それぞれのCDにはオマケとしてBBCラジオ出演時の曲が、数曲づつ収録されています。
ただ、このBBC音源もマスターからではないので一般に海賊盤で耳にするものと同じレベルの音質です。

CD収納の紙スリーヴ。

番組のキュー・シート。



以下は各CD面と収録曲の1曲目のみ紹介しました。
抱きしめたい

シー・ラヴス・ユー

ア・ハード・デイズ・ナイト

エイト・デイズ・ア・ウィーク

涙の乗車券

オール・マイ・ラヴィング

ペイパーバック・ライター

サージェント・ペパーズ

ハロー・グッドバイ

バースデー

ヒア・カムズ・ザ・サン
(ソロ作品も収録)


レット・イット・ビー
(ソロ作品も収録)

米国では、こういったラジオ・プログラムはコマーシャル部分も含めて丸ごとレコード盤(現在はCD)に収録して、それを各放送局に送付していました。

放送局は放送時間に合わせてレコードを再生するだけでOKという手軽さだった訳ですが、放送後はそのレコードは不要になるので、それらの一部がコレクターやマニアの手へ流れています。

放送用レコードは放送時間に合わせている関係で、アナログ・レコードでは片面30分ほどの収録時間が中心になっているようです。
一般的にLPで片面30分も収録するとダイナミック・レンジが広く取れなくなるので音質面でかなり不利になるはずですが、
司会者などのお喋り部分を除くと実質的な音楽の部分は20分ほどになるためか音質は良いようです。

というより、私が聴いたものに限れば市販のレコードよりも音質はいいかもしれません。おそらく「バージン・ヴィニール」を使用していることと、プレス枚数が市販のレコードに比べればうんと少ないのでスタンパー劣化による音質劣化が少ないのが理由かもしれません。


日本でも90年代に「エド・サリバン・ショー」が再放送されていましたが、その中で次のようなエピソードを紹介していました。

あの膨大な量のビデオ・テープをエド・サリバンが保管していたそうですが、なぜ生放送の番組なのにビデオ・テープが残っていたのか?
それは米国の時差の関係で生放送とはいっても、地域によって実際には少しづつ時間をずらして放送していたのが実情です。

ということで、米国では番組をわざわざレコードにして放送するという形態をとっている理由が時差の関係だったという訳です。
また、日本やドイツなどの米軍基地向けにもそれらのレコードはたくさん送られているようです。


ビートルズ・コレクターにとって放送用レコードの白眉は「ロスト・レノン・テープス」になるかと思います。
ビートルズの録音した曲か?と噂になった「LS・バンブル・ビー」が高音質で放送されたりとか、たしかに珍しい内容でもありました。

でも「ロスト・レノン・テープス」の放送用レコードは枚数が多すぎることと、その枚数の割には貴重な音源の比率が少ないので、よほどこの番組に熱意のある人でないと手を出さないほうが無難かと思います。

今ではブートCDで入手しやすくなっているので、そちらの方がおすすめですが、それでも全部揃えようと思うと大変です。


     捜査願い!!

ビートルズのラジオ番組といえばBBC製作の「ザ・ビートルズ・ストーリー」全13回シリーズが有名ですが、現在では最終回の13回目だけはヨーコさんからのクレームがついて放送できないそうです。

まあ、そんなことよりも、この番組は日本でも72年の暮れ頃に鳥飼久美子さんの同時通訳という形で放送されていました。
その時のエンディング・テーマとして演奏されていた「抱きしめたい」の演奏がいったい誰が演奏していたものか、ず〜っと探しているのですが、それらしき演奏にはこの番組終了後は一度も耳にしていません。

私が聴いていたのは中部日本放送(CBC)で、ヤマハがスポンサーだったので番組の冒頭で「ヤマハ・プレゼンツ!BBC・ザ・ビートルズ・ストーリー」というブライアン・マシュー(のようにカッコよく聴こえた)ナレーションで番組が始まりました。

当時はまだラジカセすら無かった学生時代でしたので当然録音も残していません。

演奏の雰囲気はベンチャーズあたりがやっていそうな感じでビートルズと同じように手拍子が入っていたのが印象に残っています。
ベンチャーズは「抱きしめたい」の演奏を残していないようですし、シャドウズかな〜、とかそれらしきグループのレコードやCDを見つけると収録曲をチェックしてみるのですが全然見つかりませんね。
それとも日本でこの番組用にスタジオ・ミュージシャンが集まってちょこちょこっと録音したようなものなのかもしれないし。

「抱きしめたい」のインスト演奏って意外と少ないんです。井上宗孝とシャープ・ファイヴの演奏も違ったし、決め手はやはり手拍子が入っているところです。

ただ、このエンディング・テーマも文化放送(だったか?)が再放送していた時にはエンディング・テーマが違っていました。

この演奏をもう一度聴くまでは絶対に死ねないぞ〜(笑)
でも、もし聴いてしまったら意外とショボイ演奏で聴かないほうが良かったなんてことになるかもしれませんが・・・

有力情報にはお礼差し上げます。 気長に待ってま〜す♪





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