オール・シングス・マスト・パス



日本盤LP(初版) ひょうたん帯 2006.7.8


いきなりですが、この初版は残念ながら持っていません。
中古でも赤盤の3枚組みということで、そこそこの値段が付けられていますし、
帯やポスターが欠落していたりしていて完品となると「ヒジョーにキビシー」です。

このアルバムの発売当時の定価は¥5000でした。

当時の東芝のカタログを見るとこのアルバムのカセットが1本¥2000で、3本に分けてバラ売りされていますが
高価なLPは買えなくてもカセットで1本づつ買ってもらおうという考えだったのでしょうか。

カセットの曲順が変更されずにLPと同じように収録されていたのであれば
当時のシングル・ヒットは1本目に入っていたはずですから2本目、3本目の
カセットが一体どれだけ売れたのか、そちらの方が興味あります。





日本盤LP(再発) フォーエバー帯
帯に書かれた「ロック界に不滅の金字塔」がスゴイ!

東芝も気合が入って文字まですべて金色になっています。
っていうか本当はUK盤もUS盤もボックス背中のタイトルはすべて金色になっています。


ポスターの左下部分にレコード番号が印刷されています。 ボックス裏の拡大。値段は¥6000(高いな〜)



ボックスは背中部分がくっついています。

また、右側の箱の下になる部分にオレンジ色の紙が貼付されていますが、このあとで紹介するUK盤、US盤には
このオレンジの紙が貼付されていないものもあります。


解説書。

曲目カード(大きさ比較のためにボックスの上に置いて撮影したもの)。
この曲目カードは東芝のレコードでジャケットに曲目が表示されていないLPに付けられていました。

ビートルズのLPでは「No.5」「4人はアイドル」「サージェント・ペパーズ」に付けられていたようです。
当時は「サージェント」以外のレコードには歌詞カードが付いていたので、わざわざ付ける必要もないようにも思いますが、
レコード会社の親切心だったのでしょうか。


歌詞の印刷されたインナー・スリーヴ。

後にビートルズの「1962〜1966」「1967〜1970」でもこれと同じようにインナー・スリーヴに歌詞が印刷されました。










アップル・ジャムのレーベル周りの文字や曲目の表示などが各国によって違っています。





日本盤LP(再発)  写真帯


これも持っていません。
欲しいなあとは思いつつも新品でも¥6000でしたから、ちょっと買っておこうかという訳にはいかなかったです。





UK盤LP
中古で入手したものなのでポスターは欠落していましたが、
UK盤にポスターが付いていたのは70年代前半に作られた
ものだけのようです。

ボックスのふた裏側。

ボックスの底になる方にはオレンジの紙は
貼付されていませんが、クッション代わりに
白っぽい段ボールが敷いてありました。
ボックスはUK製


インナー・スリーヴはUS製。
小さくて見えにくいですが裏面の右下の丸い部分に”PRINTED IN USA”と印刷されています。


オレンジ色のアップル・レーベル。B面も丸ごとリンゴになっています。






日本盤のインナー・スリーヴは完全な緑色でしたが、US製は茶色っぽいです。











UK盤LP(再発)
白っぽい印刷のジャケット。 フタの裏面に印刷されたクレジット。


90年代のプレスと思われます。
ジャケットの印刷は、オリジナルのやや灰色っぽいものと比べると真っ白な紙に印刷されたような印象で明るくなっています。


インナー・スリーヴは歌詞付きではなく、通常の真っ白なものが使われていますが、
このアルバムに限らず再発盤では、よくあることです。

新品で購入したものですがポスターも付属していませんでした。

未確認ですが、当時の通販ショップのリストによると90年代後半頃?のプレスでは「ホワイト・アルバム」にも
同様にポスターが付かないものがあったようです。

再発盤は定期的にチェックしていましたが、私が確認した中には「ホワイト」のポスターなしは確認できませんでしたが
一時的にポスターなしのものが出荷された時期があったのかもしれません。


オレンジ・アップルから通常のアップル・レーベルに変更されています。B面もスライス・アップルになりました。




3枚目のレーベルがアップル・ジャムから普通のリンゴになってしまいました。





私がこのLPを買ったのは、たしか高一の時でした。
日本盤の初版は¥5000だったのですが、私が買う頃にはいっきに¥6000に値上げされていました。

ビンボー学生にこの¥1000の差は大きかったです。
当時は物価の事なんか全然気にもならない学生でも、レコードの値上げだけは痛手でした。
このアルバムに続いて「バングラ・デシュ・コンサート」を買ったはずですが、この2枚を買うのは
一大出来事でした。

レコードの値段はわずか数年の間に¥2000から¥2200、そして¥2500となりましたが、
その後はしばらく安定していて、レコード時代の平均価格としては¥2800が最後でした。

まあ、今更どうのこうのとは書きませんが,このアルバムは本当によく聴きました。
でも、レコードの内容よりも、ほとんど真っ黒けのポスターはどうにかならんものかと思いましたねえ(笑)。




「ワー・ワー」の最後のフェード・アウトしていくところ(5分20秒すぎ)で「ブウォーン」という音が入っていて
「何だろうな〜」ってズーっと思っていたのですが、30年経ってやっと分かりました。

それはクルマが走り去る音でした。
といってもジョージのことですから普通のクルマの音である訳がありません。
フェードアウト直前なのでかなりボリュームをあげないと確認しにくいのですが、
その低く唸るような音は明らかにレーシング・エンジンの音です。

エンジン音は1台分しか聴こえませんから、どこかのサーキットでのテスト走行時の音か
あるいはジョージが所有していたかもしれないスポーツ・カーの音かもしれません。

でも、こんなところにさり気無くクルマの排気音を入れるなんてところがクルマ好きのジョージらしいです。




続く
US盤LP編




























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