「サージェント・ペパーズ」の40枚



日本盤LP


2007.5.9
OP−8163 東芝音楽工業 ¥2000
ジャケットは裏表ともにコーティング有り。
帯は欠落しています。


内側はコーティングなし。


広告インナー・スリーヴ
波型インナーやカット・アウトのオマケはこの頃の日本盤には付いていません。

また日本盤には必ず付けられた歌詞カードですが、ジャケット裏に歌詞が印刷されていたため歌詞カードは最初から付いていません。









AP−8163 東芝音楽工業 ¥2000
ジャケットはOP盤と同じく表と裏のみコーティング。
私が初めて買った「サージェント」がこれです。たぶん74年に買ったと思うのですが、さすがに発売から7年経過していたので
帯に書かれた「オール最新曲 イギリスと同時発売!!」の文字は少々違和感を感じたものです。


帯の裏面の補充注文表。

73年頃までは店員さんが点線の部分に定規を当てて
ビリビリッと切り取っていました。

曲名 ビートルズ!!(どんな曲でしょうか?)


曲目カードと黒のアップル・スリーヴ。

曲目カードは72、73年の頃に出荷されたアルバムで、
ジャケットに曲目表示の無いものに
入れられていたようです。










AP−8163 東芝音楽工業  ¥2000
ジャケットはコーティングが無くなり、厚紙タイプに変更されました。
また、これ以前はジャケット裏にクレジットされていたレコード番号とアップル・ロゴがジャケット表に移動しています。
歌詞カードは付いていません。


補充注文表は曲名が「サージェント・ペパーズ」に変更されています。
レーベルは上記盤と同一なので省略させていただきました。








EAS−80558 東芝EMI  ¥2500


77年、日本独自のデザインだった初期5枚がオリジナル・デザインのジャケットに戻され、
この時点で発売されていた全タイトルが新装発売されました。

帯の裏には6月5日、6月20日、7月5日の3回に分けた再発日が印刷されていますが、
実際にはこの発売日よりも1ヶ月くらいは早く店頭に並んでいたような記憶があります。

カット・アウトのオマケが日本盤に付いたのはこの時が初めて。
また、「サージェント・ペパーズ」の日本盤にはそれまで歌詞カードや対訳は付いていませんでしたが、
この時になって初めて解説書が付きました。




対訳の付いた解説書。


この旗帯シリーズでは当初、黒のアップル・スリーヴが使用されていましたが、在庫が無くなった時点で
順次ビニール・インナーに切り替えられて出荷されています。


この旗帯シリーズは77年に2500円で発売されたものですが、ここで紹介したものは90年代に入ってから再プレスされたもので
帯に消費税表示(2348円)がされています。








ピクチャー・レコード EAS−90071  東芝EMI  ¥2800
ジャケットは中のレコードが見えるように中央部が丸くくり抜かれています。
レコードが2500円の時代にこのピクチャー・レコードは2800円でした。

カット・アウトのオナケは付いていません。


写真は実際のジャケット写真より少し大きくトリミングされています。


ドラム・スキンの部分に「SIDE 1」の表示。










オリジナル・モノ・シリーズ(細帯) ¥2300
オリジナル・モノ・シリーズとして日本では初めてオリジナル盤の形でモノ音源が登場しました。
このモノ・シリーズは2回発売されていますが、最初に発売されたのがこちらのタイプ。

2回目の発売は帯の幅が太くなっていますが、短期間での再発であったため購入しませんでした。
レコード番号も同じなので帯が欠落していると初版か再版かの見分けが付きにくいかもしれません。
この頃は同じく「ビートルズ・コレクション」(13枚組)の再発も短期間であったりして、
少々うんざりしていたので少し迷ったのですが結局買いませんでした。


帯の裏には今回発売された10枚が掲載されています。
レコードが2500円の時代にモノラル盤ということで少し安い値段で2300円でした。

でも、カット・アウトのオマケはカットされました。 




このシリーズは解説書にステレオとモノラルの違いが書かれていますが、この時に初めて聴くモノラル音源の数々に驚いたものでした。






(番外編)


ボックス・セットの収納盤ということで単独発売されたものとはコレクションの意義としては若干異なるように思いますので
紹介は控えようかとも思ったのですが、チェックしてみたところ、それぞれに相違点が見受けられましたので取り上げてみました。

このボックス・セット収納盤の欠点は、ジャケットにコーティングされていないため新品時からボックスの中で
ジャケット同士が擦れてジャケット表面の印刷が剥がれたり汚れていることが多いことです。

LP1枚が2500円の時代、このボックス・セットでは1枚あたり1800円とお得な価格設定で
当時の広告もそのことを強調していました。



ザ・ビートルズ・コクション(第1回発売分)       EAS-50038
ここで紹介するのは「ザ・ビートルズ・コレクション」ボックスの1枚として収納されたもので、
レーベル・デザインや解説書も含めて基本的には旗帯(EAS-80558)と同じです。


レコード番号はこのボックス収納盤のために独自のものが付けられています。
レコード番号の下の方に表示されている”JASRAC”のロゴ・マークが追加された以外は旗帯と同じデザインのレーベル。







ザ・ビートルズ・コクション(第2回発売分)   カセット   ZR18-987


このボックスは前回の第1回発売からわずか2年ほどで再発売されました。

本当は欲しくなかったのですが、予約特典としてパブ・ミラーが付くというのでしぶしぶ予約したというところです。
それでも同じボックスを2つも持つのは面白くないと思ったので第2回分はカセットを購入。

レコードのボックスは箱の上部3分の1ほどを開けて上からレコードを取り出すようになっていましたが、
カセット版は上蓋全体を開けるようになっています。

解説書やオマケのポスター(ホワイトのポートレートを拡大したもの、ただし、本来のホワイトのポートレートは付かない)は
レコードと共通となっていて紺色の紙袋にまとめて入っています。


このボックスは第1回分はアップル・レーベルでしたが、第2回分はオデオン・レーベルに変更されています。
レーベルが変わっっているのだったらレコードのボックスを買ってもよかったけれど、当時はそこまで気が付きませんでした。

カセット本体は写真のようにスリップ・ケースに入っていますが、80年頃は単品で発売されていたカセットも
こういった形態のものがけっこうたくさん店頭に並んでいたように思います。












ザ・ビートルズ・コクション(第3回発売分)   EAS-66017
実は、この第3回発売はまったく知りませんでした。
あまり宣伝されなかったのか、それとも3回目の発売だったので私自身がまったく気に留めなかったのか
いずれにしても、第3回分の存在を知ったのは90年頃になってからでした。

第1回、第2回分と比べると金色の帯から「売ってやるぞ〜!!」という東芝の気合が感じられます。


オデオン・レーベルに変更されたためジャケット表のアップル・ロゴは削除、レコード番号も変更されています。


ジャケット裏の一番上にはUKオリジナル盤と同じクレジットが印刷されました。






(参考まで)




第2回分、第3回分は全タイトルのレーベルがオデオンとなっています。
「ホワイト」と「イエロー・サブマリン」はモノラル・シリーズでオデオン・レーベルとしてすでに発売されていましたが、
このボックス・セットで「アビイ・ロード」と「レット・イット・ビー」のオデオン・レーベルが日本では初登場。

もちろん、この2枚がアップル以外のレーベルで発売されたというのは世界的にも珍しい部類に入るとは思いますが、
ボックス収納盤という性格からかコレクターの間でも全然話題にもなりません。

単品で発売されていたものであれば、もっと人気があったかもしれません。

「アビイ・ロード」のジャケット裏ではアップル・ロゴを切り取って修正した跡が分かります。








TOJP-7079    ¥3000 92年5月27日発売














TOJP-60138      ¥2548
発売日が2003年12月10日と記載されていますが、実際は発売が延期されて2004年1月(だったかな?)に発売されています。
しかし、すでに印刷済みだったと思われるジャケットに印刷された発売日はそのまま訂正されずに出荷されました。






解説書。



続く
UK盤LP
















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